この街を好きになったのは、きっと私の人生にとって神戸が大きく影響したせいではないかと。
近所に並ぶ大使館の横を歩けば、神戸の異人館を思い出させ、多国籍の食品が並ぶ食料品店へ行けば、神戸でタコスを買ったことを思い出す。
90年代、多国籍料理はあまり流行っていなかったため自宅に持って帰った時は、また変な匂いのする食べ物を買ってきたと呆れられたもの。
海外輸入食料品店で買ったタコスキット。こんな食べ物があるんだと衝撃を受け、ずっと憧れていた国。
あれから20年以上が経ち、海外に住むようになってから、憧れた日々は現実の日常生活と変化。
あの頃ほど海外への強い思いは無くなり、息子も大きくなり、これからどんな人生を送ろうかと考えた矢先に誘われたメキシコ旅行。
カナダで生活するようになってから、どこの国に行っても、感激する事は少なくなったけど、もっと知りたい、もっと話したいという好奇心が、あの頃と同じレベルでムキムキと出てきたホリデーだった。
帰国してから1か月たった今もメキシコロス。この刺激を求めて次の旅はどこに行こうか。明日もそのためにせっせと働こう。